バックラー村の続き

 
 幼い子供達に手を引かれ、連れて行かれた場所は
みんなの住まい。そこで、各棟の子供達が集まり、杉さんが
みんなの近況を聞きました。


(裏の箪笥の上にある写真は、2007年になくなった里子の1人の写真。
杉さんはじっと手を合わせ、天国の子どもに祈りを捧げていました)


 
 4棟全てをまわったあと、里子たちを集めて、近況報告会が
行われました。8月、子供達が「お父さんお誕生日おめでとう」と手紙や
カードを送ってくれたのですが、
どの手紙も「お父さん、元気ですか?私達のこと覚えていますか?」という書き出しから始まるので杉さんが「みんなのことを忘れるわけないでしょ^^いつもどうしてるかなぁと気にしてるよ」と話始めました。現に、いつも杉さんは「この前生まれた子どもは元気か?」「映画撮ってるのか?」「あれから、試験は合格したか?」「仕事が変わってから
苦労はしてないか?」など1人1人に話かけておられるのです。
 

 「ただ、残念なのが、みんながもっともっとい日本語を勉強してくれないこと。
日本に留学に来るぐらい頑張って勉強をしてほしい。日本語でもっともっと
みんなと話ができたらいいなぁ」と寂しい気持ちも伝えていました。


  今、ベトナムでは韓国のドラマがたくさん放送され、韓国に憧れを抱いたり、
 韓国の有名人のファンになる若者が増えています。でも、日本にもいっぱい
いいところがあるので、それをバックラーの子供達が中心となって、広めてくれると
嬉しいのですが・・・。

(里子 数名と記念写真。残念ながら全員が集まることはできませんでした)

最後は、一人一人と抱き合って別れを惜しみました。


この子供達の顔。「早く、また、ここに来てね」
子供達は口々にそう言い、杉さんを見送ってくれました。