ベトナムからのお客様をお食事に

今日は、ベトナムの「交通警察官研修強化プロジェクト」として、
公安省(ベトナムの軍・警察を管轄している省)、人民警察学院(日本でいう
警察大学みたいなところ)の幹部方が来日されました。
早朝、日本に到着され、オリエンテーションなどを、休憩された後、
杉さんが主催の食事会を開催。

 
 中華料理でのおもてなし。

 ベトナムからの御一行は明日より、警察庁科学警察研究所、自動車安全運転センター、警察大学などを訪問し、日本の交通事情について学びます。


 ベトナムでは急激な経済成長に伴い、車が増え、道路も次々と作られていく一方で、
道路交通安全に必要な行政制度の整備が遅れています。その結果、交通事故が増加、
2007年には交通事故死亡者数は13000人を越え、大きな社会問題となっています。


 しかしながら、現在の人民警察学院などでは、近年の急激な交通状況の変化に十分に
対応できていないところがあり、教材や教授法の改善、事故データ分析に
基づく対策立案能力の向上を行うことが緊急と課題とされていました。


 そこで、杉さんが発案、政府に働きかけ、JICAが行ってきた「ハノイ交通安全人材育成プロジェクト」をさらに拡大し、今回のプロジェクトが実施されることとなったのです。


 杉さんは、「例えば交通違反をした場合、日本の警察官は笑顔で『規則違反ですよ。駄目ですね』という。そこをなんとか許して、見逃してほしいと頼んでも、笑顔で『はい、罰金』としっかりと処罰をする」と話されていました。警察官だからといって
怖い顔をして怒鳴るより、笑顔で、処罰をきちんとする方が、怖いですよね。
 杉さんの話を、みなさんはうなずきながら聞いていました。


 最後に団長さんが「来日前に杉大使の話は伺っていましたが、実施お会いして、驚きました。素晴らしい心をお持ちなだけでなく、多才でいらっしゃいます。そして
ベトナムのことをよくご存知なので、感激致しました。杉大使のように、ベトナムのことを大切に思ってくださっている方のアドバイスをいただき、日本とベトナムがより強化されることを期待致します。また、杉大使の影響力で、日本政府、政治家の方々に働きかけていただき、また警察に関することも引き続きご支援いただけると幸甚です。
 おっしゃったとおり、杉大使は半分日本人で、半分ベトナム人ですので、これからも
宜しくお願いします」と挨拶をされ、食事会は終了しました。