超党派で再犯防止を進める議員連盟

 先ほど、都内で開催された「超党派で再犯防止を進める議員連盟」にて講演を行ってまいりました。55年続けている、刑務所の慰問・視察活動、および、法務省特別矯正監としての経験をもとに、刑務所の現状と問題点、改善すべき点などを話してまいりました。





主な講演内容は
 1、刑務所における医師の欠員
 2、女子刑務所の過剰収容
 3、受刑者の分類
 4、職員の官舎 
 でした。


 「加害者がいるということは被害者がいるということを忘れてはいけない」と声を大にして語り、その後「そして刑務所がただ刑期を終えたら出すだけの箱で終わらないように、職員たちがこの仕事にやりがい、達成感、プライドを持って取り組めるよう、依存症(詐欺、麻薬など)は依存症の矯正を行う専門官を育てるべきである」と話されました。

 
 矯正施設に勤務する職員は、逃走、暴走などの非常事態に即応するため、施設(刑務所)の構内、もしくは近接する場所に設置された宿舎に住まなければならないとされています。しかし、その宿舎は下記の写真のようにせまいだけでなく、整備されていないところがかなり多いそうです。


(浴と和室)

           
 刑務所施設は「人権」面で改善などを求められる一方で、これまではそこで働く職員に目を向けられてきていませんでした。
 これから刑務所で働くことにもやりがいや達成感、プライドを持つことができて、再犯を防止することができる素晴らしい職業であることがもっともっと知られると嬉しく思います。