治安・テロ対策調査会で講師として。

 昨日は都内で開かれた「治安・テロ対策調査会」にて講師として
政治家、警察庁法務省をはじめ各省庁の方々の前で「長年にわたる刑務所視察を通じて思う矯正活動の在り方」について講演を行いました。


 


 まず、杉さんの長年の刑務所慰問・視察活動から感じたことなどを話し、矯正における予算、刑事施設の受刑者に要する経費を説明されていました。
 国民の皆様からの税金を犯罪を犯してしまった方々のためにこんなに使うのではなく、刑務所を株式化し、各刑務所 税金を使わなくても矯正に取り組める仕組みを作るべきと提案致しました。


 杉さんが長年唱えてきた刑務所に「犯罪動機に沿った専門官」を作る仕組みが少しずつ動き始めているとともに、現在、法務省も刑務所改革に積極的に取り組んでおり、今まで以上に再犯率を減らせるのではないかと期待が膨らんでいると語っておられました。

 
 聴講者からの質問に答える中で、具体的にどこを改善していくべきかも尚一層明らかにされ、有意義な時間となりました。


 最後に杉さんは先日行ったハワイの空港での出来事を話され、
「テロ対策と題し、セキュリティーですべての人に『靴を脱げ!!』と
威圧的な態度で靴を脱がせ、汚い道を歩かされてセキュリティーの機械を通される。職員達は靴を履いているのだから、せめて清潔な絨毯を敷き、その上を通ってもらうようにした方がよいと思うのに、入国の窓口で、そのような態度の人に会えば、残念ながらそこからその国に対して憎しみや恨みが生じることもある。


 そもそも、『テロ』といっても元をたどれば 人の心の中から出る憎しみや憎悪が蓄積され、それが勃発した際に起こるもので、
つまり『テロ=個人の心の中、人間の中にある憎悪の塊』だと思う。大衆に対して、いかにそのような感情が湧かない社会を作るかが、テロ対策のまず第一歩ではないでしょうか


 と話されていました。聴講者の皆様は、この話に大きく頷いておられました。