現地を見て、ただ、ただ虚脱感・・・。

本日、「スーパーニュースアンカー」(関西テレビ)に出演してきました。


 夕方、関西テレビ入りし、スタッフと打ち合わせ。その後、親交のある森田実先生と山本アナウンサーと挨拶を交わし、本番へ。


 「偶然にも山本君と森田先生と一緒に仕事ができるのは嬉しいです」
そう、楽屋で話されていました。

 「いつもおにぎりとか味の薄いものばかり食べているだろうから、味の濃いもの、それから生野菜を食べていただきたいと思い、準備をしました。」


「テレビをみていると避難所には高齢者が多い。ですので、入れば洗浄剤も必要だと思って。これがないと菌が繁殖して内臓がやられてしまう。水があればお風呂にも入れるが、水がないので、口の中のケアぐらいできたら、少しでも快適になるだろうし、病気にもならないだろうと思って。」


「現地で一番喜ばれたのはガソリンでした。」


「現地では人手が足りない。だから、自らでなかなか支援の手の届かないところに行こうと思いました。」


 「仮設住宅はあくまで仮設。そうではなくて政府が、どこかの温泉などを借り切って、皆様には一度そこへ非難していただき、その間に仮設ではなく、本当の家を建ててあげる。もちろんちゃんと都市計画をたて、今回以上の津波が来ても大丈夫なように考えて。そうすれば非難している人も『ここを乗り越えれば、自分の家に入れるんだ』という希望が持てる」


 VTRで紹介されていた雄勝町は本当に小さな避難所ばかりで、そこに行くまでの道が壊滅的なので、支援物資があまり行き届いていなかったのです。


 「現地に行って、虚脱感、放心状態になった。言葉っていうのは難しいですね。何か言えって言われても、言葉がでないときがあるということを知った。」


 最後にサプライズとして、「スーパーニュースアンカー」のスタッフが阪神淡路大震災のときに杉さんがヘリコプターでかけつけた避難所の関係者(当時)にインタビュー取材をしてきて下さっていて、そのVTRが流されました。


「そうやって生のみなさんの声をその後聞くということはないので、びっくりしました」


 杉さんは帰りの車の中で、「阪神淡路大震災の時は、少しの物資を持っていけただけ。巻き寿司も人に頼んで作ってもらっただけ。そのときはまだまだ心がのせられていなかったのに、ああやって『忘れられない』といってもらえると、申し訳ないな」とつぶやいていらっしゃいました。