「生きるということむずかしきしぐれかな」

本日の午後、スタッフの携帯が鳴りました。
「松山刑務所大井造船作業場から逃走していた容疑者の身柄が無事に確保された」との法務省からの報告でした。
逃走後、法務省から現状の報告を受け、その後、少しでも早く身柄を拘束するため現地入りすることも検討しましたが、スケジュールを調整できず、断念しておりました。

 やっとやっとやっと確保できたものの、二度とこのようなことがないよう法務省でもしっかりと原因を究明し、大井造船作業場(他にも全国に4カ所、塀のない刑務所施設があります)での処遇や保安警備のあり方をよくよく考えていかなくてはなりません。
杉さんは全地球測位システム(GPS)などを導入することを提案しています。
導入すること賛否両論あると思いますが、二次被害を起こさないために、今回のような逃走が二度と起こらないようにするためには必要なことではないでしょうか。

近年では刑務所でも人権を守ることが大事にされていますが、社会できちんと生きられない方々に人権を主張する権利はないのではないか、と個人的には思います。

 本来は物事が起きてしまってから 状況を変えていくのではなく、起きる前に未然に防げるよう 動いていかなければいけないものですが何かを決めるにも、協議が重ねられ、なかなかすぐには決まらないのが今の世の中のようです。


 さて、今までもいくつかの本や取材でも紹介をしたことがありますが、日本の小説家・劇作家の川口松太郎先生より杉さんがいただいた言葉。
杉さんと出会って、杉さんの生き様を見て、感じたことだそうです。
なんとなく、今日の状況で この言葉が頭に浮かんだので・・・。