イメージトレーニングができるように・・・。

先日、伍代夏子さんの会社に新しく入った方が、帯を結ぶ練習をされていました。けれども、その場には着物のセット、帯を結ぶための必要な道具がありませんでした。それでも、せっかくできた空き時間。少しでも、できるようになるためにと、その方は一生懸命勉強されていました。

 
 帯の代りに、マフラー。ひもや、帯ひもにはビニールひも。帯揚げにはタオルなどを使い、椅子の背もたれを相手に、何度も、何度も結ぶ練習をしていました。


 それをしばらくの間、遠くから眺めていた杉さんが、一言。
「たぶん、それで何度やっても、うまくならないと思うぞ」


 その方は、少しでも実践で覚えようとしていたのですが、杉さんは
次のようなことをおっしゃいました。


「それよりも、イメージをしてみなさい。何度も、何度も、頭の中で、きちんと帯を結ぶ様子を。イメージトレーニングが大事なんだよ」


 「芝居も同じ。どれだけ、その役をイメージできるかで、演じられるかが決まってくるんだから」


 確かにそのとおりでしょう。スポーツ選手も、自分がうまくできるところをずっとイメージすると聞きます。良いイメージを浮かべるには集中力も必要です。


 生物学的に考えると、脳からの命令によって体が動きます。なので、イメージをすることで、実際にそのことをやるときに、イメージ通りに体が動きやすくなるのかもしれません。


 杉さんが日常の中で、ポロっと話される言葉の中には、
本当に大切なことがたくさん含まれていることを改めて
実感させられました。


 皆様も、2011年は良いイメージをたくさん頭の中で膨らませて、
それぞれがんばってください!!